「みんなの学校」を見て監督との会話を思い出した。
どうも。
「みんなの学校」って映画分かりますか?
大阪にある大空小学校という学校の日常を映したドキュメンタリー映画です。
この間それを見たんですね。
どんな内容かといいますと。
大空小学校はどこにでもある公立の小学校です。
創立が2006年で最近できた学校で、
もともとある学校の規模が大きくなったんで分散させようとしてできたのが大空なんですよね。
その大空小学校が周りの公立小学校とは少し違った目線で学校を運営しているんです。
特別学級なんて無くて、みんなが同じ教室で学ぶ。
不登校の子は誰もいない。
それでいて地域住民の人々にも関わってもらい、大人も子どもから学ぶ場を作る。
そんな学校がいかにして「みんなの学校」であり続けているのかという話です。
で、この映画で新任の先生が受け持ちクラスの男の子をすごい剣幕で叱責して、そのまま教室を出ていくシーンが映画にあって。
それを見た校長先生が新任の先生に
「教室にほったらかされたあの子が、窓から飛び降りたらどうすんだ!」
と怒ったんですね。
多分世間では、新任教師の対応のほうが良しとされて、
それで子どもは育つみたいな感覚なんでしょうけど。
校長先生が新任の先生を怒っったことに共感を持ちました。
すごい剣幕で叱責してほったらかしても何も解決されてないですしね。
素敵な学校だなというのは本当に伝わります。
タイトルにある通り、この映画を見て監督との会話を思い出しました。
大空小学校はすべての子どもに居場所を与えようとしています。
どこかの学校のように、あの子は暴力をふるうから、生まれつき障害があるから、とかそんな理由を一切排除しています。
みんな一緒の教室でお互いが学びあえるような場所を作る。
多様性がありますよね。
うちのクラブもそういう場所でありたいとは監督と話していて。
例えばいつも怒られている子とか、試合になかなか出れなかった子とか、
スポーツはプレーすることを楽しむものなのにそれすら楽しめず、
居場所を失っている子の救いでありたいなという話を監督としたのを思い出しました
。
僕ら育成の現場にいる指導者の役割ってのは本当に多様で。
サッカーの強化はもちろん、普及活動や自分自身のアップデートなど様々なことを行っていかないといけません。
その中で強化しながらも居場所を見つけられない子の救いである、
というのは本当に難しいなとも思います。
でも、そうしないと他のクラブチームと変わらない。
人を集めるだけ集めて1軍だ2軍だなんてやってるチームと変わらない。
このチームに来るすべての子が、ここで過ごしたおかげで人生が豊かになる。
っていうクラブでありたいなと思うわけです。
サッカーだけやらせればいいんじゃなく、
クラブチームという居場所をその子の日常にどう溶け込ませるか。
日常の中にどれだけの非日常を与えられるか。
救いであるクラブを目指して。