コーチの雑談

サッカーで地域と人を繋げたい

名将の定義 言葉の魅力と恐ろしさ

どうも

 

この間NHKの「奇跡のレッスン」って番組で

ラグビー元日本代表監督のエディー・ジョーンズ

高校生にレッスンをしていたんですね。

 

エディーの実績は説明するまでもなく

名将と呼ばれている方です。

 

で、少し考えさせられたのは

名将の定義なるものはあるんだろうかということ

 

 

 

よく言われるのは

チームを勝たせるとか立て直すとかそういったもの

 

でも本質は違うところにあるんじゃないかなって思ってます。

 

奇跡のレッスンを見たことある人は分かると思うんですが。

出てくる人たちって教えている子の「やる気」を

確実に引き出して帰っていくんですよね。

 

しかも一過性のものじゃない。

その後も続いて結果が出る。

 

結果を出せば知らない人にもわかりやすいんでしょうけど

でも本当に違うなって思います。(育成的に見るとです)

 

世界的に有名な名将は結果も出します。

でもそれだけじゃない。

 

1人1人に確実に向き合って

1人1人のもともと持っている能力を引き上げる

1人1人に考える力を与え

1人1人のもっと良くなりたいという欲を引き出す

 

おおまかに言うとこういうことなんじゃないでしょうか。

 

奇跡のレッスンを見ていると本当にそう思わせられるんですよね

まぁ指導者として当たり前のことなんですけど。

 

燃え尽きさせないんですよ。

結果を出しても必ずその先を見せている。

 

 言葉の魅力と恐ろしさ

 

指導者や教育者のみならず

「人に何かを伝える人」たちは

おのずと言葉と向き合わなければいけません。

言葉を大事にしなければいけない。

 

話していく中で失敗の数のほうが圧倒的に多いのだけれど

でも言葉と向き合わなくちゃいけない。

 

言い方ひとつで子どもたちは大きく変わることもある。

 

たとえば

いままで「顔を上げよう」

と言われてきた子でも顔が上がらない子はいる。

 

そんな子に対しては

「ボール持ったらゴール見よう」と伝えている

 

するとボールを持った時にゴールを見て

自分じゃ届かない距離だからと判断したときに

そのゴールに最も近い子にパスを出す。

 

まず、ゴール

で、ゴール狙えないから次の選択肢

みたいに自分で決断をするようになる。

 

ボールを持っている味方がゴールを狙えないときは

自分がゴールを狙えるポジションを取り出す。

 

言葉一つでここまで世界観を変えられる。

 

いつの日かの練習で中学生に

「指導者の放つ言葉は言葉遊び」

みたいなことを言った時があって

 

それは遊び心を出せとかっていう意味じゃなく

その言葉だけに囚われるなよって意味でのそのセリフ

 

言われたことだけをやるってのはとても簡単なこと

でもそれじゃこの先生きていけない。

 

練習時間も2時間ぐらいで一日の生活の中で

余白の時間のほうが圧倒的に多い

だから2時間の練習の中ですら考えられなかったら

その他の時間で考えることはできるのか?

 

遊び心?それはいい

でもその中で必ず教養を身につけること

学力よりも教養

すなわち心の豊かさを身につけること

 

心が豊かになったとき

遊び心が燃料になる

 

 

 

ではでは